今日は、今年最後のいのかが「もちつきから学ぶいのちの授業」を開催しました。
6月に田植えをし、8月に田んぼの様子を見て、10月に稲刈りをして、そして今日がもちつきでした。
私たちの植えた稲が実り、そのいのちを頂く企画でした。
内容は、
①もちつき
②冬のいのち探し
③もちランチ
の3つで、どれもわいわい楽しい時間となりました。
参加者はスタッフ合わせて33人と多人数となりました。
この中に何人か雨男・雨女が紛れていたかもしれず、天候にあまり恵まれない状態で火起こし、もちつき、もちを丸める作業を行いました。
もちつきなんて体力さえあればできるだろう、と簡単に考えていたのですが、火起こしはなかなか火がつかず、木が乾燥していないとなかなか燃えないが、筒で息を吹きかけるとあっという間に火がつきました。
でも、ふーふーしている人はかなりきつそうに見えたので、大変な作業です。もちつきは「ぺったんぺったん」というかわいらしい音のイメージがありますが、現実は「ぬちゃっ」「べっちゃ」「ぺし」と叩く強さや、もちと杵(きね、もちつきに使うハンマーみたいなもの)に付いている水の量によって音が変わり、もちの粘り気に引っ張られて思ったよりも力と体力が必要でした。もちを丸める作業でも、もちが伸びすぎてなかなか切れないし、なかなか同じ大きさに切れない等、大変な作業でした。
思ったよりも大変なことがありましたが、思ったよりも楽しいこともありました!火がなかなか大きくならないときに、火起こし隊でどうしたらいいか考えて、こうやってみたらいいんじゃないかと試してみて、火がメラメラと燃え上がったときは達成感があって嬉しい気持ちになりました。また、もちつきは体力が必要ですが、すぐに交代してもらうからみんなでもちを囲んで「いち、に、いち、に」と掛け声を合わせて応戦する様子はお祭りのようでした。なかなかもちつきをやりたがらなかった子でも、「なんだか楽しそう、やってみたい」というような顔で挑戦し、みんなでもちを作ることができました。丸める活動では、手についたもちをちょっと食べて「おいしい」「もちもちしてる」とランチを楽しみにして丸める子どもの姿が見られました。
今回のもちつきもいろんな活動やトラブルなどがありましたが、これが成り立つには多くの「裏側」が支えてくださったからだと思います。6月の田植えがスタートでしたが、それまでに田を耕したり、苗を用意したり、水を張ったりと多くの準備があったはずです。田植えでもいのかが内ですべては植えられず、残りを植えてくださいました。それから稲刈りまでの日々は管理していかなければなりません。今日私たちが食べたもちは、多くの人の大きな苦労があって出来上がっています。
トラブルがあってススの味がしたもちでも、いつも食べているもちよりもずっと美味しく感じました。ご協力いただいた村茶乎さんには感謝の気持ちでいっぱいです。